・エンファム.を創業した経緯
・エンファム.とはどんな会社か?行っている事業
・森氏のSNS情報
育児に関わる方の中には、株式会社エンファム.の名前を一度は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
子育てに携わる人々を様々な方法でサポートしており、業界内でも特に注目されている企業です。特に、エンファム.が運営する日本最大級の育児イベント「リトル・ママフェスタ」はあまりにも有名です。
今回は、日本一の育児支援企業を目指す株式会社エンファム.を立ち上げた、森光太郎氏にフォーカスし詳しくご紹介していきます。
興味がある方は、ぜひご覧ください。
Contents
森光太郎氏の経歴とプロフィールについて
ここでは、森光太郎氏の生い立ちや性格、学生時代など、詳しいプロフィールについて見ていきましょう。
どうやら、幼少期や学生時代は順風満帆とは言えない生活を送っていたようです。
生い立ちや家庭環境
森光太郎氏は祖父と父がどちらも開業医だったため、物心がついた頃から医師を目指していたそうです。
2代続く医師の家系に生まれ、恵まれた環境で育ったように思える森氏ですが、自身が小学6年生の時に両親が別居し、後に離婚してしまいます。
両親が別居する際に、森氏は姉と共に母親に引き取られたそうです。
結局、離婚が成立したのは森氏が20歳の頃で、思春期~学生時代というデリケートな時期に家庭が崩壊するという不幸に見舞われました。
一方、学業の面では県立で一番偏差値が高い高校へ入学できましたが、次第に周りの学力に追いつけなくなってしまい、挫折を味わいます。
家庭、学業の両方で挫折を味わった彼は医師の道を諦め、東京の大学へ進学。
日本大学生産工学部に進学した森氏のキャンパスライフはサークル活動やコンパが中心で、勉強はほとんどしなかったそうです。
大学卒業時には就職氷河期が到来しており、履歴書を送ってもなかなか採用されず、
その後、やっとの思いで入社したジュエリー会社ではデザイナーの付き人の営業職として働きました。
しかし、経営不振によって入社からわずか1年でリストラされてしまったのです。
その後、森光太郎氏は退職金を使って広告デザインの専門学校へと進学し、苦学生生活を送ることになります。
きっかけは突然訪れた
バイトと学業に追われる日々を過ごした森光太郎氏でしたが、就職活動を経て東京の小規模なデザイン事務所にデザイナーとして就職を果たしました。
大きな仕事が舞い込んでくるという理由で採用されましたが、入社後その話は白紙になり、たった2ヶ月でクビに。
2度のリストラという大きな挫折を味わった森氏はその後、地元・福岡に帰って就職活動をはじめ、すぐに広告代理店でデザイナーとして働くことが決まります。
入社した広告代理店で手掛けたのは、現在の事業につながる育児関連本の仕事でした。
ここでの仕事が彼の人生を大きく変えるきっかけとなったのです。
森光太郎氏の原体験について
複雑な家庭環境で育ってきた森光太郎氏は、これまでにどのような人生を歩んできたのでしょうか?
ここでは、森氏の原体験について振り返っていきます。
苦労や挫折を味わった過去
これまでに両親の別居や離婚、2度の大学受験失敗、リストラなど、数々の苦境に立たされています。
特に、多感な思春期に両親の不仲・離婚を経験したことにより後の森氏の人生に影響を与えたのは確かです。
事実、エンファム.のホームページで森氏は次のように語っています。
私の両親は離婚しています。私が中学一年生の時に別居が始まり、二十歳で離婚が成立しました。
それは現代では珍しいことではありませんが、別居から離婚までの期間が長かったこと、多感な時期だったこともあり、流さなくていい涙も流してきた方であると自覚しています。
また、「キレる瞬間」は何度か経験したことがあります。 その後社会に出て、当時の両親と同じくらいの年齢になり、親の気持ちも理解できるようになりました。
今では自分を育ててくれたことに感謝することができます。
そして、働いて社会貢献することもできます。しかし、キレたりグレたりして犯罪に巻き込まれてしまった子どもは、そこで未来が閉ざされてしまいます。
そんな子を一人でも減らすことができればという思いからこの事業を自分で立ち上げ、今も拡大しています。
当時は傷つき涙を流した森氏でしたが、辛い経験をしてきたからこそ今の子ども達の苦しみを理解できるし、事業にも活かしていけるのではないでしょうか。
会社員時代の森氏
福岡の広告代理店に入社した森氏は、育児関連の仕事に携わっていました。
保育園や幼稚園を対象に育児情報誌を作成し配布していましたが、実際にどのようなターゲット層に需要があるのかを会社は把握していなかったそうです。
そのため、広告に対するリアクションが取れず、会社として育児情報誌という媒体そのものをやめようかと検討していました。
森氏が引き留めようとすると、上司から「じゃあお前がやれ」と言われたため、森氏が全部の仕事を引き継ぐことに。
その後、幼稚園や保育園などを訪れた森氏は園長や先生から話を聞き、
「朝食を食べない子が増えた」「自閉や多動の様子が見られる」「キレる子ども」など、子どもや育児に励むママが抱えている様々な問題を目の当たりにしました。
これまでは、幼稚園や保育園に対してただ一方的に情報誌を送り付けていましたが、
現場の声に耳を傾けることに意味があると考えた森氏は、ママアルバイトを雇って直接情報誌を届けてもらうスタイルに切り替えました。
結果、教育施設だけではなく街の小児科やスーパーにも置かれるようになり、続々と読者が増えていったのです。
このような成功体験が、今の森光太郎氏・エンファム.を創り上げていると考えられるでしょう。
起業に至るきっかけ
広告代理店で育児関連の仕事を手掛けていた当時、世間でも話題になっていた子どもへの虐待やキレる子どもなど、
問題を引き起こす社会背景には、一体どのような原因が隠れているのだろうと考えたそうです。
また、自身も幼い頃に両親の離婚を経験していたこともあり、流さなくていい涙を流すような子どもを一人でも減らしたい、という想いが起業に至った理由の一つだと言います。
上司から任され、育児情報誌の仕事を手掛けるようになってから、勤めていた会社と価値観の違いが生じたため、
森氏は自身の価値観に共感してくれた元の職場の従業員9人と共に会社を設立しました。それが、有限会社イリス、後のエンファム.となる会社です。
エンファム.のミッションと森光太郎氏の役割
株式会社エンファム.は、「世界中の子どもたちを笑顔にするエンタメディア企業」を目指す会社として創業されました。
「子どもたちの夢と未来を応援する」
「子育てに携わるすべての人を笑顔にする」
エンファム.では上記3つをミッションとして掲げています。
子どもの未来を考えたサービスを多数展開している、株式会社エンファム.が創立したのは2001年12月25日。
現在は福岡、東京に本社を構え、子育てに関わるすべての方に向けたサービスを複数展開しています。
会社ではどのような役割を担っているのか
森光太郎氏は、株式会社エンファム.の代表取締役を務めています。
代表となった現在でも精力的に事業に取り組み、ママ向け情報交流サイトの運営やイベント主催、育児情報誌の出版など、エンファム.の事業すべてに携わっているそうです。
少し前のインタビューでは「福岡と東京本社に行ったり来たりしている」と話されていました。
社員の裁量で仕事を自由にやってもらいたいという思いがあるのと同時に、ついつい口を出してしまう時もあるとのこと。
しかし、社長がいない中で「社員たちが自分たちで考え、行動することによって組織は強くなる。任せていかなくてはいけない」とも語っているので、
社員・会社の成長を考えることこそが、現在の森光太郎氏の役割と言えるのではないでしょうか。そんな社員の成長が垣間見えるのが、下記の動画です。
こう見ると森氏の意思や願いが適切に社員に伝わっている様子が分かります。森氏もインタビューに答えているので、興味がある方はチェックしてみてください。
森氏の覚悟
上記の動画を見ると、社員は楽しみながら仕事をしている様子が窺えます。そんな社員の頑張りに報いるため、森氏はある4つの宣言を行いました。
2つ目は、社員が常に現場目線で働けるように、業態を広げていること。
3つ目は、社員が夢を持ち続けられるようになっていること。
最後は、社員の給料を2倍・3倍にすること。
この宣言は2014年にしたそうですが、現在のエンファム.を見ているとほとんど叶えられているのではないかと思うほど、順調に経営を続けています。
「社員の給料を2倍・3倍にすること。」は、少しハードルが高く感じられますが、森氏いわく既に給料が2・3倍になっている社員はいるとのこと。
そして、驚くことに社員の給与を倍化するシステムは既に構築されており、会社に貢献すればどの社員も実現できるそうです。
給与だけを推している訳ではありませんが、社員のモチベーションアップにつながるので、やりがいを感じながら働ける職場と言えるでしょう。
詳しいことは下記で森社長にインタビューしていますので、チェックしてください。
エンファム.が展開するメディア事業
画像引用元:https://festa.l-ma.jp/tokyo2022jun
ママ向けに様々なサービスを提供しているエンファム.ですが、具体的にはどのような事業を行っているのでしょうか?
ここでは、推進する3つの事業の内の1つ、メディア事業(WEB・紙・イベント)のことについて触れていきます。
リトル・ママフェスタ
まずご紹介するのは、年間約10万人を動員する国内最大級のファミリーイベント「リトル・ママフェスタ」です。
ハイハイレースやはじめてのおつかいなど、様々なコンテンツが催されており、イベントを通して「遊ぶ」「学ぶ」「出会う」に触れられるのが特徴です。
子どもたちが楽しめるのはもちろん、両親は子育てサポーター企業が配布しているお土産をゲットできるので参加者全員が満足できるイベントとなっています。
ママ友に誘ってもらい、#リトル・ママフェスタ に行ってきました❗️
— 𓅨𝚃𝚑𝚞𝚖𝚋𝚎𝚕𝚒𝚗𝚊〈サンベリーナ〉🌼🐿️ (@Thumbelinahand1) December 10, 2019
いろんなものいただきました✨✨
主催者さま、各企業のみなさま、ありがとうございます。
大切に使わせていただきます。
しかし、抱っこ紐+大荷物でいっぱい移動して、ヘトヘト😫 pic.twitter.com/GRIQdE8yYX
もちろん、ママが楽しめるイベントも複数開催。
下記の投稿は、リラクゼーションサービスで知られる「ラフィネグループ」がサポーター企業として参加した時のものです。(イベントごとに参加企業が変わる)
【イベント情報】
— ラフィネグループ広報課 (@raffinegroup_pr) September 18, 2018
本日 #五反田 にて、
『#リトル・ママフェスタ東京2018秋』
にラフィネ出店中です♪
毎日頑張る #ママ さんたちに、癒やしの #肩もみエール をお届けして参ります!ぜひたくさんのご来場お待ちしております。
リトル・ママフェスタ▼https://t.co/FAcn06pPKr pic.twitter.com/NUhbjybyiX
過去には、以下の企業がサポーター企業としてリトル・ママフェスタに参加していました。
業界や官民問わずサポーター企業が参加していることから、リトル・ママフェスタの知名度の高さや信頼性が窺えますね。
・アマゾンジャパン ・パルシステム ・ネスレ日本
・花王 ・富国生命保険 ・積水ハウス
・キッコーマン食品 ・ソニー生命保険株式会社 ・大和ハウス
・厚生労働省 ・東京海上日動 ・ビオフェルミン製薬 など
実は、2022年3月の埼玉県でのイベントを皮切りに再開していましたが、大々的に告知を始めたのは4月のイベントからのこと。
既に、今年に入ってから大阪の京セラドーム・東京の五反田TOCビルで開催されているため、今後も問題なく開催していくことが予想されます。
全国各地で開催が予定されているので、イベントを心待ちにしていた方・初めて参加するという方も最寄りのイベント会場をチェックしておきましょう。
画像引用元:https://festa.l-ma.jp/
もちろん、コロナ感染防止のため会場内の感染対策もバッチリです。安心して参加できますよ。
リトル・ママWEB
全国の子育てに励むママ同士が集まるWebサイト「リトル・ママWEB」は、子育てや子どもに関する情報を共有できるサービスです。
画像引用元:https://enfam.jp/service/
こちらのサイトは2022年2月1日に元々あったコンテンツとサービス統合し、リニューアルされたものです。
さらにサービスが使いやすくなり、子育てお役立ち情報記事の閲覧・ママ友探しも直感的にできるように進化しています。ぜひ体験してみてください。
ちなみに会員登録(無料)することで、メルマガやコミュニティへの参加もできるようになります。
育児情報誌「リトル・ママ」
森氏に起業するきっかけを与えた育児情報誌の出版も変わらず手掛けており、
毎月発行される「リトル・ママ」は、全国40万人以上の幼稚園児や保育園児の手元に届いています。
こちらはリトル・ママWEBでも閲覧可能となっているので、保育園に通われていない子どもを持つママさんでも気軽に読むことできますよ。
画像引用元:https://enfam.jp/service/
エンファム.が手掛けるその他の事業
ここまでご紹介したのは、エンファム.が推進する3つの事業の内の1つ「メディア事業」です。
エンファム.は他に、次に紹介するスクール事業とファンマーケティング事業を運営しています。
ここでは、子育て支援に密接に関わるスクール事業「リトル・ママビジネススクール」のことについて、見ていきましょう。
リトル・ママビジネススクール
育児と仕事を両立させたいと考えるママたちを対象とした、ビジネススクールです。
主に、在宅の仕事で必要なスキルを学べる講座が用意されており、オンライン授業(録画)でいつでもどこでも学べるのがこのスクールの良いところ。
現在、開講されている講座は以下の通りです。
・Instagram運用講座
・ママライター講座
・WordPress講座
■今後開講予定
・WEB制作講座
・動画クリエイター講座
・WEBデザイン講座
また、同時期に講座を受けていたママたちとつながりができるのも魅力で、講座終了後もランチや座談会を開催し関係を続けているメンバーもいるようです。
子どもがいてもキャリアを諦めたくない方・仕事も子どもとの時間も両方大切にしたいという方は、申し込みを検討してみてください。
気になる講座の受講料は以下の通りです。
上記の講座の中から、自分の長所となる分野を1つに絞り受講できます。値段もリーズナブルで、家計にも優しいお値段です。自分のペースで受講し、新たなスキルを手に入れましょう。【講座受け放題:税込み100,000円(1年間)】
ある程度、子育てが落ち着いた方や、さまざまなスキルを習得したいという方におすすめの受講スタイルです。上記の講座がどれでも受け放題のプランで、WEB周りの知識を一通り学べます。時間に余裕がある方は、ぜひ検討してみてください。
これからのエンファムと森光太郎氏のSNS情報
森光太郎氏は以下の通り複数のSNSアカウントを持っているようです。
ブログに関しては、エンファム.の前身である「リトル・ママ」時代で更新がストップしていますが、どのように会社が成長してきたか?昔の森氏について知ることができます。
対してインスタグラムは現在もコンスタントに更新がされており、森社長の貴重なオフショットを垣間見ることができます。
新たなメディア「bjb」
残念ながらインスタグラムはアカウント非公開で、中を見るにはリクエストする必要があります。
しかし、冒頭のプロフィール欄に以下のようなことが書かれていました。
2022年2月にはバブル世代のじぃじばぁば向けに【bjb】というメディア配信開始【bjb】というメディア配信開始
エンファム.が行っている事業の対象者とは離れた、おじいちゃん・おばあちゃん層へのメディアの配信を開始したとのこと。
いわゆるバブル世代と言われる、おじい・おばあの方を対象にしたサービスです。既に公式サイトと季刊誌が創刊されています。
確かに、「人生100年時代」と言われ始めている昨今。還暦を過ぎてもまだまだ元気な方・現役バリバリの方もたくさんいますし、そういった方を応援するメディアは非常に意義のあることだと感じました。
子どもたちや子育て世代を応援、次はおじいちゃんおばあちゃん(bjbではルージュ世代と呼ぶ)を対象とするなど、エンファム.の「すべての人を支える」という気概が感じられるメディアです。
エンファム.の公式SNS
最後に森氏が代表を務める、エンファム.が運営している公式SNSをご紹介します。2022年8月現在、確認できるSNSは以下のとおりです。
福岡本社の移転
福岡本社は、2022年5月20日付けで同じ福岡市内に本社を移転しました。普通のビルオフィスから、今度は一軒家型のオフィスへと鞍替えしたそうです。
もし面接などで福岡本社を訪れる予定がある方は、間違えないように気を付けましょう。
昨今、働き方が変わりました。テレワークが当たり前になり、事務所の役割も変化してきました。仕事をすることはさることながら、社員や人が集まるコミュニティの場の要素が強くなった気がします。
新オフィスは中庭があったり、テラスがあったり、ワーケーションのような環境で働くことができたり、WEB会議がしやすいように部屋がたくさんあったり、一軒家オフィスならではの環境になっています。ぜひ、お近くに来られた際は寄っていただければと思います。
これを機に更に皆様のご期待に添えますよう、一層の努力を重ねていきたい所存です。
今後とも、ご指導のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
エンファム.では以前からテレワーク推進に努め、社員たちの働きやすさを追求してきました。
今回の移転で社員たちの働き方も多様化していくことが予想されるので、柔軟な環境から繰り出される新たな事業の創出に期待が集まります。
まとめ
今回は、起業家として活躍している森光太郎氏、そして森氏が代表を務めるエンファム.についてご紹介しました。
彼が日本最大級の子育て情報サービスを展開し、見事、成功を得られたのは
これまでに経験してきたことが活かされているからだと言えます。
現在、リトル・ママは福岡版、東京版を展開していますが、森氏は今後さらに事業を拡大するために
大阪、名古屋、仙台、札幌など、様々な地域への横展開も考えているようです。
ママの交流の場となるコミュニティがあれば住む場所が変わったとしても、孤独に陥ることはありません。
地域から全国に活動の場を広げる森光太郎氏とエンファム.が、さらに子育てに関わる多くの人を支えられる存在となることを期待しましょう。
・学生時代・会社員時代に苦労を重ねた人
・スポーツ、特に野球が好き
・自身の辛い経験を事業に活かしている