シリーズもののゲームが大人気!コナミホールディングスの多角化戦略について
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今回は、コナミホールディングス株式会社について調べました。コナミホールディングス株式会社は、大阪府豊中市で創業したゲームソフトの開発と販売を手がける会社です。

 

会社概要・歴史

コナミホールディングス株式会社は、ゲームソフトやアミューズメント機器の開発と製造、およびスポーツクラブなどを運営するコナミグループの持株会社です。会社概要・歴史・沿革は、半世紀ほど前の1969年に大阪に遡ります。

ジュークボックスのレンタルや修理をメインとして行う事業からはじまり、徐々に事業内容を変更していきました。1978年に、現在の主要事業の一つであるゲーム事業へ参入しました。その後はゲーム関連事業を中核としながらスポーツ関連事業やアミューズメント関連事業など様々な分野に参入し、近年ではスマートフォンゲームなどの活動内容にも力を入れています。

 

事業内容・強み

コナミホールディングス株式会社の事業内容の強みは、何といってもゲーム事業で築いてきた数多くの人気作品とコンテンツの多様性です。そして、ゲーム事業以外にも多様な事業に参入していることも強みです。事業内容の幅の広さは、コナミの何でも取り入れる姿勢の現れです。

コンピューターゲームやキャラクターグッズの開発と販売、書籍の販売、健康促進事業、パチンコやカジノなどアミューズメント関連事業と府相談管理会社、健康食品と非常に幅の広い事業展開を継続しています。

 

社員の評価

コナミホールディングスの各口コミサイトの評価は、業界平均です。総じて高いほどではなく、かといって低いともいえない、普通の評価を付けている人が多いように見受けられます。コナミは給与水準や福利厚生、ワークライフバランス、有給休暇の取りやすさなど軒並み平均的な評価がされています。

中には良い評価やあまり良くないとする評価もありますが、総評としては平均的と考えられます。ゲーム業界ではよくありますが、「忙しいときとそうでないときの差が激しい」との意見も散見されます。「忙しい時は全く休めず身体を壊した」という気になる意見もあります。

会社としては、基本的に集中している中で良くも悪くもいろいろと分散させる事で安定を目指しています。実際その思惑通りに安定している企業だと考えられます。

という事業展開などに好意的な評価がある一方、

ゲーム業界に関する事業であればそれなりに伸びると思うが、それ以外のことについては本人にやる気があっても伸びる環境にないと考えられます。

といった気になる意見もあります。

 

そして、特に労働環境に関する意見が気になりました。労働環境に対する意見は事業部署によるものの、特にゲーム部門で働く方たちにはやや厳しいと感じさせる意見が多いように見受けられます。

ワークライフバランスをとることは非常に難しいと思われます。22時から23時が定時であるようでした。お盆休みは全て出勤とか、リリース前になると16連勤くらいしてました。

それでも寝ても覚めてもゲームに関わっていたいというタイプの人はいるのでそのような人なら向いているとも考えられます。

仕事をするのは好きでしたが、身体を壊してやめることになりました。

などという意見が、繁忙期の忙しさを物語っています。プライベートは少ないがそれでも構わないと考えるほどのゲーム好きなら良い職場と言えるのかも知れません。身体を壊して辞めたという意見もあるのは気になるところです。好きなことを仕事にすることは楽しい反面、身体への配慮がおろそかになりやすいような面もあるのかも知れません。

 

給与水準は、概ね満足している人が多いようです。例えば、

給与水準は高い方です。30代前半で700万円を超えるケースも少なくありません。

と評価されています。しかし一方で、

月給やボーナスで高く見えるが、退職金がなく、年齢を重ねると頭打ちになるためもの凄く良い訳ではありません。

という意見もあります。総じて、給料はやや良いが、やや高い程度で、激務となることが多い割には高いとまでは言えないというところだと思われます。

 

商品の評価

コナミの商品やサービスは実に多様です。コナミの多様な業種を全体的に判断すると、平均的な評価もしくは高評価の商品やサービスが多いように見受けられます。この点は、コナミの社員の会社への満足度と似ているとも考えられます。コナミの商品は大衆向けの大ヒット商品から、マニア向けの商品やサービスがてんこ盛りです。

コナミはゲームという一大ジャンルを例にとっても硬派な『メタルギアシリーズ』、コミカルなキャラが昔から人気な『がんばれゴエモンシリーズ』、ダークな世界観が魅力な『悪魔城ドラキュラシリーズ』、ストーリー展開が秀逸で人気を集めた『幻想水滸伝シリーズ』、実名で選手の名前が表示され野球ゲームとして評価の高い『実況パワフルプロ野球シリーズ』、恋愛シミュレーションゲームとして多くのファンを獲得した『ときめきメモリアルシリーズ』…と枚挙にいとまがありません。そして、シリーズものも多いのですが、コナミには単発ものも多く存在するのです。

多くのドラマや映画でもそうですが、シリーズものは最初の一作目が最も評価・評判が高く、シリーズを重ねるにつれて段々評価が下がってくという傾向があります。

コナミの商品の多くも例外ではなく、例えば幻想水滸伝シリーズの一作目は、シリーズが進むにつれて高評価から低評価に下がってしまいました。

(幻想水滸伝1作目に対して)ドラクエにもFFにも負けないRPGの名作です。(幻想水滸伝5作目に対して)シリーズ全て遊びましたが、これまでの作品には敵の目的がはっきりしていたのに、今作では敵の目的があやふやでいまひとつそれが気になって楽しめませんでした。

との評価も受けています。制作する側はこれまでの良さを生かしつつ、新たな事も取り入れた作品を生み出さなければならないと考え新商品を発売するのですが、ユーザーの期待する部分と一致しないことや、前作に対するユーザーの思いが強すぎて期待に応えられないといった理由が原因と考えられます。

コナミの『実況パワフルプロ野球シリーズ』は1994年にスーパーファミコン版が発売されて以来、シリーズを重ね、20年以上毎年発売され続けています。しかし、こちらも徐々に飽きているのか、評価が真ん中程度に偏ってきています。

“プロ野球2016を買いました。プレイステーション4版ということで画面がとにかく綺麗で良いです。ただ、つくりが大雑把で内容はいまいち面白くないです。

2016年に発売された「実況パワフルプロ野球2016(プレイステーション4)」は、映像美は高評価ですが内容には否定的な意見も目立ちました。

 

総評

コナミは主要事業のゲーム事業だけでなく、実に多種多様な事業に進出し、ユーザーも幅広く獲得してきました。

多種多様な事業展開による企業の安定性は高く評価されています。しかし一方で、業務内容が多く休めず身体を壊して辞めざるを得ない人が少なからずいる点には注意が必要と言えます。

繁忙期は激務であることは否めませんが、ゲームの仕事が好きで、一日中楽しんで作品を作り続けることが出来る人にとってはよい環境とも考えられます。しかし、身体を壊してしまっては、その後のキャリアが台無しになる可能性を秘めていますので、その点には注意したいところです。

コナミの商品やサービス展開は実に多様で、多くの人が満足しているヒット作品を多く輩出しています。しかし、シリーズものによくあることですが、シリーズを重ねるにつれて次第に内容がマンネリ化してしまい、顧客が飽きて顧客離れを起こしているものがあるという欠点がみられます。これは、コナミ以外のゲームでも同様の傾向があります。

しかし、全体的にみると概ね標準的な評価から高評価までが多いように見受けられます。一度評価の下がったシリーズものも再び良い評価となっているものもあり、根強い人気とスタッフさん達の粘り強さを感じさせます。コナミのゲームは「何がでてくるか分からない」との評価が多く、それがシリーズものが長期的に続いている秘訣でしょう。

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