本日は、アルテカの野村紘一社長について取り上げてみます。
野村社長が作り上げてきたベルテシリーズ等の物件をヒントに、「野村紘一」という人間を知れるきっかけになれれば良いかなと思っています。
早速ですが、野村紘一さんはどんな人物なのでしょうか?あまり積極的に表舞台に出てくる人ではないようです。1975年に株式会社アルテカを創業されていて、現在も代表をされている現役の創業者です。
毎年新卒採用にも積極的に取り組んでおり、売上も100億円を突破して121億円にまで拡大しています。40年以上も最前線で活躍している創業者はかなり数少ないのではないでしょうか。
そんな野村紘一さんはどのようなビジョンを持ち、どんなこだわりを持っているのか、一つ一つ見ていきたいと思います。
1.野村紘一社長の略歴
まずは簡単に概要からです。そこまで情報が多いわけではないので、簡単にまとめておきます。
野村紘一さんは長野県出身で、30代前半で会社を創業されています。日本初の億ションを手がけたことで有名であり、他社とは少し違った商業施設やマンションを企画して、新しい付加価値の創造に取り組んできた方です。
息子さんもアルテカで総務部長をされています。採用担当であり、主に新卒の採用に力を入れているようです。女性を積極的に採用していて、一般的な企業と比較しても女性の割合が高いことが特徴です。
実績は豊富で、ベルテシリーズやエイムシリーズ等が多数あり、1年目から黒字経営&無借金経営を続けています。経営者としての実績は十分で、業界の中では有名な方のようです。
2.野村紘一社長の自由分析【強み,価格,特徴,差別化など】
さて、ここからは野村紘一社長がどのようなルーツを持っているのか、ベルテシリーズを見ながら分析していきたいと思います。
まずはベルテ原宿をチェックしてみました。立地としては北参道と原宿駅の間にあり、大通りから少し住宅街に入ったところにあります。
原宿駅といえば、商業施設から飲食店がごちゃごちゃしているイメージがありますが、少し北参道のほうへ行くと落ち着いた雰囲気があり、高級感も出てくるエリアです。
戸建てが一般的だった当時、野村社長がこれから高級マンションがくる、と思って思い切って億ションを売り出し、それがヒットしていまに至ります。
東京都心を中心に事業を展開していますが、都心の中でも、洗練されたイメージで少し大人な雰囲気があるエリアを意識されているのではないでしょうか。
立地においては、表参道や青山を中心にしていて、HP上でもそのエリアに力を入れていると記載があります。原宿から徒歩7分ですから、利便性も良いほうです。
また、外観としては、5階建てということもあり、うまく周りの落ち着いた雰囲気にとけ込んでいる印象です。レンガタイル貼りであり、重厚感があります。1976年に竣工されたとは思えない、綺麗な外観です。
エントランスが特徴的です。野村紘一さんがこだわりを持って作られていることが伝わってきます。1階部分にスペースがあり、そこを抜けて階段を上がって入り口があるというアプローチになっています。
3.野村紘一社長についての口コミ&評判を分析
いくつか口コミも参考にしておきたいと思います。下記のような内容が見られました。
【経営陣や社長との距離】話の内容を総合すると考えが近いと思います。
面接官は社長と人事の方でした。雰囲気は程よい緊張感はあるものの、リラックスも多少というところです。面接では自分の話したいことを話すのでは駄目なようでした。
「考えが近い」というのは現場の従業員と考えが近いということでしょうね。ご自身で創業されてベルテシリーズを作ってサービスの幅を広げられてきた方ですから、現場に近い感覚は持っているのだと思います。
中小、ベンチャーだとオーナーの采配によって大きく業績が変化しますから、現場を知っているというのは良いことだと思います。
面接に関しては、社長が積極的に面接を行っているようです。ターゲットがいわゆるVIP層であり、そもそもVIP層と対等に会話ができるような人間性を持っていないとダメで、それを社長自らが見極めているということでしょうね。
【経営陣や社長との距離】すぐ上の上司が経営者です。
上記のような内容の口コミも見られています。目立った感想はないですが、経営者と近くで仕事ができるということですよね。億ションや等価交換を手がけたノウハウがあると思いますので、ノウハウを学べるのはメリットですね。
4.野村紘一社長の口コミや評判を総括
野村紘一さんのビジョンやルーツを探ってきましたが、大きな軸としては「他社にはない付加価値」という考え方があるようです。
ベルテシリーズにおいても、一つ一つの物件が全て違う印象を受けますし、周辺環境やニーズにあわせて建物を設計企画している印象を受けました。
野村紘一さんの中は、土地にあわせた建物をしっかりと企画して作っていくという考え方が根本にあるのだと思います。
東京都心の一等地に強みを持っているという点も他社との差別化を意識していると思います。既に色々な種類の建物が存在しており、徐々に建物だけで差別化するのは難しくなってきていますので、エリアで強みを持っているという点は強みだと思います。
ターゲットを絞ってしっかりと関係性を築いていくというのも野村紘一さんが一貫してきた方針です。オーナーのために等価交換方式を導入して、長年良い関係性を築いていることで、安定した業績を出しているのです。
今後10年、20年で次の世代への「継承」がテーマになってくるのではないでしょうか。「野村紘一」という人物の考え方からビジョンからノウハウなど、あらゆる面を次の世代へ引き継いでいくことが重要になってくるのだと思います。