株式会社阪急阪神百貨店の歩んできた道のりと今後の戦略
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こんにちは!本日は、株式会社阪急阪神百貨店について取り上げたいと思います。株式会社阪急阪神百貨店は、エイチ・ツー・オーリテイリンググループ傘下の会社です。エイチ・ツー・オーリテイリンググループの中核企業として、大阪・梅田地区の阪急、阪神両本店を中心に、14店舗展開しています。大阪で阪急阪神百貨店を知らない人間はいないと思います。今回は株式会社阪急阪神百貨店の歴史や社風などをご紹介します。

歴史・沿革

株式会社阪急阪神百貨店の会社概要は、大阪市北区を本拠地とする百貨店です。「地域住民への生活モデルの提供を通して、地域社会になくてはならない存在であり続けること」を企業理念に、大阪・梅田への集客力強化に大きく貢献しています。

株式会社阪急阪神百貨店は大阪と兵庫を中心に14店舗を展開していますが、もともとは阪急百貨店、阪神百貨店として別々に経営をしてきた歴史があります。その沿革は2007年10月に経営統合した結果、持ち株会社体制へ移行して2008年10月1日に株式会社阪急阪神百貨店が誕生しました。阪急阪神百貨店となった現在も、14店舗それぞれにおいては阪急うめだ本店や、阪神梅田本店として阪急と阪神を名乗って百貨店として営業を続けています。

近年の活動内容においては、2012年11月に阪急うめだ本店を建て替えてグランドオープンさせたのち、2017年7月に堺北花田阪急を閉店するなど、採算性を重視した店舗運営に取り組みを行っているところです。

事業内容・強み

株式会社阪急阪神百貨店の主たる事業内容は百貨店業です。さまざまな商品を取りそろえることによって、買い物が便利になる他、買い物そのものを楽しめます。

その強みには、阪急阪神百貨店という名前が示すように、阪急百貨店と阪神百貨店それぞれの持ち味を残しつつ、阪急阪神百貨店として経営できるところにあります。互いの得意分野を生かしながら、相互に競争して足りないところを補っていけるところが、阪急阪神百貨店の最大の強みと言えます。

阪急、阪神ともに鉄道会社があり、沿線に盤石の基盤を持っているところも、地域に根差すにあたって大きな要素となっているのは間違いありません。

職場環境

阪急阪神百貨店で働く人たちの口コミ・評判を検証してみると、正社員及び契約社員として採用された場合、特に問題がなければ定年の60歳まで働けます。その上、希望すれば嘱託社員として65歳まで雇用されますので、安心して働けます。営業時間が長いため、必然的に時間をずらしてのシフト勤務となりますが、シフトに関しては希望を聞いてくれることから、ある程度自分の働きたい時間に働くことが可能です。

阪急阪神百貨店になったものの、相互の店への人事異動はなく、さらに契約社員として採用されていても契約打ち切りということをしていません。安心して慣れた職場で働くことができる点から、会社として働く人たちを大切にしている姿勢がうかがえます。一方で、人事異動がないことにより、新しい風を吹き込むという要素が少ないため、従来のやり方を連綿と続けていく傾向が強くなります。したがって派遣社員を受け入れたときなど、より新しく効率のよいやり方を提案しても受け入れられないという点で、伸びしろが少ないというマイナス面があることは確かです。

人事異動がないことで配属された部署で腰を据えて仕事ができることや、職場の仕事内容に精通することにつながるため、仕事をよく知っている社員が増えるというプラス面を持つ一方、ある程度仕事を覚えてしまうとルーティン化してしまい、向上心に欠ける社員を生み出すことにもつながります。

しかしながら昨今は在宅勤務や時短勤務などの働きやすい制度も取り入れています。時短勤務の要望があれば、直属の上司と相談したうえで臨機応変に対応するなど、働き方に関しては積極的な取り組みがなされているといえます。女性の産前・産後休暇とその後の時短勤務にもきちんと対応していることから、百貨店という業種における特徴である女性社員の採用が多くなることによって発生する将来的な勤務形態の変化に、しっかり取り組んでいる会社です。

働きやすい雇用状況を重視していることもあって従業員の定着率はかなり高く、その結果、中途採用で入ってくる人が少ないのも阪急阪神百貨店の特徴です。顔ぶれが変わらないことがチームワークの良さにつながるところもあれば、在籍年数の長い人が必然的に職場を仕切ることになるため、シフト勤務の希望が叶えられる順番が決まってしまうといった点に不満を感じる人も出てくるケースもあります。

会社の規模としては地域密着型でファンが多いことから存続自体に不安要素がなく、雇用されれば安心して働けるのが阪急阪神百貨店だといえます。

利用者の声

もともと阪急百貨店はファッションに強く、阪神百貨店は食料品が充実しているということで、利用者層が分かれる傾向にありました。現在も阪急阪神百貨店になったとはいえ、阪急は阪急、阪神は阪神としてこれまでの路線を継承しながら経営を続けています。そのため、昔からの根強いファンは、阪急阪神百貨店になったからといって、急に商品ラインナップに変化が生じたというわけではなく、利用しやすさという点においては変わっていないと感じている人がほとんどです。

地域密着型のサービスをこれまでからずっと大事にしてきたという点では、阪急も阪神も同じですので、接客サービスそのものに温かみを感じている人が多いのが特徴です。結果的に、お客さんとのトラブルも少ないという点は会社としての大きなメリットとなっています。この接客姿勢の良さが、阪急阪神百貨店のそれぞれに分かれても、どちらにもファンを作る要因になっているのは間違いありません。

昨今の小売業においては、インターネットショッピングによる売り上げが急速に伸びていることもあり、今後、阪急阪神百貨店としてインターネットにおける販売をいかにうまく展開していくかが、新たなサービスとして取り組んでいくべき要素になると考えられるでしょう。すでに大手インターネットショッピングサイトに出店し、お中元お歳暮といった商品の受付が便利になっていたり、送料無料で全国に発送できる商品を取りそろえたりといった具合に、時代が求める販売形態も取り入れていて、利用して便利だったという口コミがネット上に多く見られます。

お中元お歳暮商品は阪急阪神百貨店に出店している個々の店が注文を受けて提供していますが、阪急阪神百貨店に頼んだから安心という口コミが多いのは、これまで築いてきた二つの百貨店それぞれが得てきた評判の良さから成り立っていると言っても過言ではありません。

商品は限定されるものの送料無料で日本全国へ送ってもらえて助かったという声が多いのは、送料負担を重く感じているインターネットショッピングユーザーのニーズを的確にとらえたサービスですし、送料がかかる場合においても、近畿地方であれば一般的な送料よりも安く設定されているところが助かるという声も多いからです。

実際に阪神阪急百貨店に行って買い物をしたお客さんにしても、たくさん買ったときにひとまとめにして自宅に送ってくれて、送料は一回分だけで済むところは百貨店ならではのサービスとして高く評価されています。

総括

阪急阪神百貨店が経営統合を発表した時点では、ファッションの阪急と食の阪神という互いに異なるイメージをすでに確立していたことから、どんな百貨店ができあがるのだろうと懸念されましたが、それぞれが阪急、阪神として経営を続けるスタイルを採ったことから、以前からのファンを安心させることに成功しました。

口コミからも、阪急のおしゃれな感じが好きといった声と阪神の充実した食料品の品ぞろえがなくならずによかったという声が非常に多く聞かれます。それぞれの評判を会社がしっかりと把握し、経営統合はしたけれども、独自の強みは残したという点が大いに評価されました。さらに、阪急阪神百貨店となっても、独自の個性に惹かれて買い物をしてきたお客さんを大事にするという選択肢をとったことが評判になっていることも特徴です。

一緒になることで、どちらに行ってもファッションと食料品が充実するという百貨店になることを期待していた人には、これまでと変わり映えしない結果に期待外れだったという声もありますが、阪急には阪急の立地と周辺の状況の違いがありますし、阪神も同様ですので、結果的には継承を歓迎する口コミが多いことが、選択の正しさを物語っているといえます。

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