「キャンパスノート」がロングセラー  "老舗安定企業"のコクヨ株式会社
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こんにちは!

本日は文房具の老舗「コクヨ株式会社」について取り上げたいと思います。「コクヨのヨコク」という耳に残るCMでお馴染みですね。「ひらめき はかどり ここちよさ」をブランドイメージに掲げる安定企業です。

コクヨの概要

コクヨは創業から100年以上も続く歴史ある企業です。大阪に本社をもつ一部上場の大企業で、売上高は連結で3,000億円近くにまで及びます。

創業者は、富山出身の黒田 善太郎(くろだ ぜんたろう)氏です。1905年に、和式帳簿の表紙を製造する「黒田表紙店」を開業するところからコクヨの沿革が始まります。その後、和式と洋式の帳簿や伝票、便箋などの製造を開始するようになりました。正式にコクヨ株式会社となるのは1961年のことです。

1975年にコクヨのロングセラーとなる「キャンパスノート」を発売、コクヨの名前を一躍有名なものにしました。「キャンパスノート」とは、Campusというロゴが表紙に入った大学ノートです。日本の学生なら絶対に一度は使ったことがあるはずです。「キャンパスノート」についてはこの後、詳しく歴史を追いたいと思います。

現在では、インドなどのアジア市場に力を入れ、新たなデジタル時代に対応するような商品の開発に取り組んでいます。

勉強の友「キャンパスノート」の歴史

コクヨ株式会社の大ヒット商品「キャンパスノート」について解説したいと思います。1975年の発売から現在にいたるまでの歴史と、商品の特長について調べてみました。

「キャンパスノート」の売上は、累計28億冊を突破しています(2016年時点)。日本はのみならず中国やベトナム、インドで多大な支持を集めるロングラン商品です。

「キャンパスノート」は、A4サイズの大学ノートです。表紙にCampusという英語のロゴが入っています。40年の歴史の中で、絶えず進化し続けています。

1975年に「キャンパスノート第一弾」を発売した際に、無線綴じという画期的な手法を採用し、人々を驚かせました。当時は糸でページを綴じるのが主流だったのですが、糊でページを綴じる「無線綴じ」は大変珍しかったのです。無線綴じを採用したことにより、ページがフラットに開くノートを世に送り出しました。

その後も、全部で合計5回の大きなバージョンアップをしています。1983年からの第2弾では、中を見なくとも罫線がわかるよう表紙に罫線を配置し、グラフィカルなロゴに変更しました。

1991年からの第3世代では、表紙の色使いとロゴを変更し、よりスタイリッシュなデザインになりました。2000年からの第4世代では、ノートの背部分を強化してするなど、品質強化をしました。

2011年から現在まで販売されている第5段では、背クロスにボールペンで文字が書けるようになったのに加え、行数がカウントしやすいように罫線に目印が付きました。このように、ヒット商品にあぐらをかくのではなく、常により良い品質を追求し、改良に改良を重ねてきたわけです。

美しいノートで成績アップ!「神ノートの作り方」

また、コクヨ株式会社は、学生のノート作りを応援するために「神ノートの作り方」という特設サイトをオープンしています。

私が学生時代にこのサイトに出会っていたら、感動したでしょう。勉強するのが楽しみになるくらい、色遣いが綺麗でポイントを抑えた素晴らしいノートのとり方が紹介されています。

綺麗なノートを作るのが上手な人は、自然と勉強もできる人が多いですよね。神ノートを作るためのコツをサイト内で実際のノートページを載せながら丁寧に解説しています。何度も見返したくなる美しいノートが作れれば、自然と成績もアップするはずです。

コクヨの強みは?

コクヨの事業内容は、文房具やオフィス家具の製造から販売までの空間デザインやコンサルテーションです。活動内容としては、ステーショナリー、ファニチャーの販売がメインとなっていて、多くのオフィスで利用されています。

コクヨの強みは、長年培ってきた文具やオフィス用品のノウハウを活かして、「人の役に立つ商品を開発できるところ」です。また、「webを利用した通信販売や小売店などの販売チャネルが多いこと」が安定した事業を支えています。

採用について

コクヨの採用に関する口コミをみてみましょう。

良くも悪くもない、標準的な評価が多い印象です。歴史があって安定していいることから大きな不満とはならず、ただ、やりがいや成長を考えると秀でた魅力が見つからないといったところのようです。収入も決して低くなく、業界の中でも貰えている方だと認識している方が多いようです。

残業は基本的に行わないとする姿勢を示していますが、口コミの中にはサービス残業が常態化していると言うものも散見されます。しかしそれでも長時間とまではいえない程度の残業です。フレックスタイムや就業時間と退出時間に差がある場合は、指導するなど改善に向けた取り組みも行われています。週に2回のノー残業ディも設定されていて、しっかりと運用されているようです。休日出勤もそれほど多くないことから勤務時間に関する評価は高いです。

オフィス用品を販売している会社だけあって、社内の設備環境は高い評価を受けています。オフィス内の問題を解決するための改善委員会も立ち上げられており、快適な職場を目指しているようです。住宅手当なども充実していることや年間6万円程度の予算が与えられ、社内のカフェテリアで好きなメニューを選べるなど福利厚生が充実していることが好印象になっています。

また、健康診断や医薬品の割引販売など生活をサポートしてくれるような制度があるため若い人でも結婚しやすい環境になっていることも高評価のひとつです。

教育制度については、ほとんどが社内で行われ、配属された部署で働きながら研修を受ける環境になっています。外部の研修がないため、担当の方と合わない時にはかなり苦労することもあるようです。ただし、長年その条件で行なっているため、研修内容自体にばらつきはなく、簡単なものからしっかりと教えてもらえるようです。

女性に対しての環境は、良い評価が多く見られますが、管理職にはあまり多くついていません。人事がそのように決まっているわけではなく、女性自身が管理職なりたがらないからとの見解もあります。女性が活躍できる環境と言えるにはもう少し時間が必要と感じる状況です。

総合的に評判を見て見ると平均以上の良い印象になっています。悪い印象を持っているような口コミがあまり見られませんが、その分魅力的な意見をしている人も見られません。上昇志向の方には物足りなさを感じるかもしれませんが、安定を希望される方には適した環境と言えます。現在の事業活動を大きく変えない限り今の状態が維持されるでしょう。

商品について

「キャンパスノート」といえば知らない人はいないぐらいのヒット商品です。そしてロングセラーで世代を超えて愛され続けています。特に大きな不満を感じるような製品ではないので安定した評判が得られています。

ステーショナリーは不満があれば買われなくなるだけで、悪い評判が流れるようなことはほとんどありません。ただし、安定してシェアを維持することは大変なことと思われます。

同じ業界では低価格の商品が発売され、常に価格競争を強いられていますが、コクヨの製品に関する口コミを見ると「使いやすい」や「使い勝手が良い」、「また使いたい」などの良い評価が多く、しっかりとした差別化ができていることがわかります。

低価格の商品だけでなく、こだわりを持った人にも愛される商品を提供しているため、このような良い評判が多く見られるようです。そして、そのような情報は、他の興味となり、新たな購買につながります。

また、買いやすさも重要な要素です。店舗販売や通信販売などいつでも買える、どこでも買えると言う環境を作り上げることで、選択してもらえる機会を逃さないと言うことが重要です。同じ商品を購入するために手間がかかるようであれば選ばれることはありません。コクヨが選ばれる理由として、いつでも手の届くところに有名な商品があって、安心して使えると言うところです。

オフィス用品については、採用者と使用者が違うため、直接公の場に評価が広まることはほとんどありません。故障率が極端に高いことや、機能が低すぎるなどの不満がない限りは平均的な評価を得ることができます。高い品質を維持していること、サポートが充実していることが長い間同じ事業を続けていくことができる秘訣のようです。

清算のしやすさも企業が求める条件と言えます。コクヨは毎月のまとめ払いができる販売経路を作り出し、そのニーズに応えることができています。調達を行なっている部門の方の評判も決して悪くないと言えます。それこそが長い間選ばれる企業として存続できている根拠と言えます。

コクヨの顧客が学生から社会人まで幅広く、普段使い続けるものであることから購買が減少しないことが重要な要素となります。また、評価の高さも重要な要素のひとつと言えます。今までの実績からコクヨであれば問題ないと思えるぐらいのブランドイメージは固まっているため、大きな問題が起きない限りはこれからも安定した事業活動は続くと思います。

最後に

コクヨの商品に関して悪い口コミがみられることはほぼありませんでした。

多くの商品を流通しているのにその状態を維持できるのは品質の安定性のためと思われます。それは安定して事業を継続していく上でとても重要なことです。同じものを変わることなく続けて提供し続けることができなければいけません。コクヨはそれができています。

コクヨは社内の印象も同じように安定しています。100年以上も続く老舗の企業として存続し続けるために、社員のことを考えて職場環境を整備してきた現れだと思います。生活を維持できる福利厚生も充実していることも良い印象を維持し続けることも良い企業である証拠です。ただし、安定した事業を守るために大きな改革などを行わないため、事業に閉塞感を混じてしまう社員がいることも事実です。

文具はデジタル化世代を迎えて、今までのような事業を維持していくことが難しくなるかもしれません。また、在宅勤務が増えればオフィス用品も減っていく恐れがあります、そのため、今まで行なって来なかった事業改革が求められるかもしれません。ただし、学校や企業のスタイルが突然大きく変わることはあり得ないのでしばらくは現状を維持することができるはずです。

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