株式会社林原について

みなさん、こんにちは。
閲覧頂き、ありがとうございます。
突然ですが、皆さんは「トレハロース」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
少し前にはテレビCMも行っており、不思議な宇宙人のキャラクターが商品を紹介していたCMを覚えていらっしゃる方はいらっしゃいますでしょうか。
トレハロースは、食べ物を砂糖のように甘くすることができたり、パンをふわふわに保たせたりする糖質の一つなのですが、そのトレハロースの生産販売で日本トップシェアを占めているのが、岡山県に本社を構える株式会社林原さんなのです。
今回は林原さんがどのような思いで日々業務を行っているのか、毎日の流れやトレハロースという糖質についてお伺いしたので、化学メーカー、食品メーカーへの就職を検討しているかたは是非御覧ください。

 

株式会社林原の概要

さて、早速株式会社林原を沿革とともに紹介していきましょう。

沿革

明治16年(1883)岡山県藤野町にて「林原商店」を創業

昭和7年(1932)(株)林原商店に改組。(7月10日)

昭和18年(1943)社名を(株)林原商店から林原(株)に変更。

昭和20年(1945)空襲により全工場を焼失。

昭和21年(1946)工場を再建し操業を再開。

昭和37年(1962)水飴・ぶどう糖の拡販のため、林原商事(株)を設立。

昭和40年(1965)酵素糖化法によるマルトースの製造法を開発。

昭和43年(1968)高純度(99%以上) マルトースの製造法を開発。
マルチトールの製造法を開発。(1979年にアニッチ社(伊)へ供与)

平成6年(1994)多機能糖質トレハロースの製造法を開発。

平成7年(1995)高純度含水結晶トレハロース「トレハ」を発売。

平成23年(2011)
(株)林原、(株)林原商事、(株)林原生物化学研究所、太陽殖産(株)が会社更生法の適用を申請。

平成24年(2012)
更生計画認可決定確定。(株)林原が、(株)林原商事と(株)林原生物化学研究所を吸収合併。
長瀬産業(株)の100%子会社となる。
会社更生手続終結決定。
岡山機能糖質工場がFSSC 22000認証を取得。

平成25年(2013)
本社と3工場、2部門がISO 9001認証を取得。

平成27年(2015)
岡山市北区今保に岡山機能糖質工場S棟を竣工。

と、スペースの都合上、かなり省略して沿革を記載させていただきました。
株式会社林原は元々、林原商店として開業し、空襲にて全工場が焼失するようなピンチにも負けずに、成長を続けてきた企業です。創業当初から、糖質などの研究に積極的に力を入れ続け、成功した研究、開発の数は枚挙に暇がありません。

また、1995年にトレハロース(トレハ)の開発に成功しておりますが、このトレハこそ、今後の林原を大きく左右する発見になります。

企業概要

また、現在の株式会社林原の企業情報は下記の通りです。
長瀬産業株式会社というこちらも老舗、大手の企業の傘下に入り、
現在も経営を継続して行っているようです。

会社名:株式会社 林原 HAYASHIBARA CO., LTD.
創業:明治16年(1883年)
設立:昭和7年7月10日
代表者:代表取締役 安場 直樹
本社:
〒700-0907 岡山市北区下石井1-1-3
日本生命岡山第二ビル新館
TEL:086-224-4311  FAX:086-224-8492
資本金:75億円
株主:長瀬産業株式会社(100%)
従業員数:667名
事業内容:食品原料、医薬品原料、化粧品原料、健康食品原料、機能性色素の開発・製造・販売

 

競合企業について

さて、糖質、トレハロースと伝えていますが、株式会社林原の競合企業とは
どの様な企業が挙げられるのでしょうか?入社を検討していくにあたって、非常に重要な情報となりそうですので、調査を行ってみました。

トレハロースには甘味料としての使用用途の他にでん粉の硬化を防ぎ、つまりはふわふわの状態を維持させる効果があったり、化粧品などにも使用されることがあるようです。
ですので、一概にトレハロースの類似製品というと、甘味料から化粧品に使用される材料まで幅広くなってしまいますので、甘味料、つまり砂糖について調べてみましょう。

三井製糖

三井製糖はスプーン印の上白糖で有名な誰もが砂糖、といえば思い浮かべるパッケージの砂糖を販売しております。その名の通り、三井グループの企業であり、企業規模も単体で300名を越える上場企業です。通常砂糖はご存知サトウキビから加工し、生産されます。トレハロースは微生物から生成酵素を発見し、量産化を行っております。少しベクトルは違いいますが、研究の体制としてはどちらの企業も整っていることがよくわかりますね!!

 

和田製糖

他に伊藤忠製糖など、商社傘下の企業もありますが、独立系の企業ですと、和田製糖という会社が挙げられますね。砂糖の生産には当たり前ですが、生産地から販売までの商流があるとビジネスが行い易いですよね。販売のルートを独自で創り上げた当企業についてもいつか記事を書こうかなと思っています。

 

結論として、トレハロースはその使用用途の多さから、競合する企業がぱっと出てこないのが現状であると思います。トップシェアの企業で新しく商品を進化させるも良し、新しく新商品を開発するも良し、ではないでしょうか。

 

トレハロースの強みについて

トレハロースの特徴はふんわりおわかりいただけたかと思いますが、具体的にどの様に使用したり、強みを持っているのでしょうか?
この疑問について担当者の方に質問し、下記の回答をいただきました。

「ずばり、トレハロースの強みはなんでしょうか?」

「トレハロースの強みは甘味料として使えるだけでなく、食品の物性を改善したり、生理機能面でも一定の効果が期待できることです。近年、生理機能の研究データは多くの研究機関から続々と発表されています。当社での研究だけでもメタボリックシンドローム改善効果が見出されていますし、その他、ドライマウスや歯周病予防に関するいわゆるオーラルケアにも一定の効果が期待できる研究発表があります。
このような多機能の糖質は他に存在しません。各々の機能別でみると競合品は確かに存在しますが、トレハロースは食品の美味しさから健康増進まで一貫してサポートでき、さらには高齢化社会での可能性についても続々と興味深い知見が得られています。このようにあらゆる面から「快適に生きる」ことに拘った使い方ができる糖質は、トレハロースのみだと思います。」

 

やはり、甘味料として、だけではなくてより広い機能を持っているということがトレハロースの強みになっているとのことです。一石二鳥ではなく、三鳥四鳥の機能を期待できる点が良いですね。
私も今食べているサンドイッチの原材料欄を確認してみましたが、やはりトレハロースという名前が記載されておりました。普段全く気がついていないだけで、実はトレハロースという糖質を私たちは日常的に、かつ相当な量を摂取しているのかもしれません。

全ての食品に言えることなのですが、トレハロースにも摂取しすぎると身体の調子がおかしくなることはあるかもしれません。適度な量を摂取することで、少しでも生活を快適に過ごしたいですね。

それにしても砂糖や甘味料というと摂取すればするほどメタボリックシンドロームにつながったりするイメージがあったのですが、トレハロースはその逆の効果を持っているのですね。

個人的に甘すぎる食品を好んで食べないのですが、トレハロースは砂糖に比べて抑えた甘みを付けることができるようです。

全ての人にとってとは言えませんが、甘すぎない方が良いという人もたくさんいるのではないでしょうか。

このような企業が研究を進め、陰ながら我々の生活を支えてくれている、ということに気づくと普段の生活も変わってきそうな気がしますね。

 

やりがい、理念など

さて、これまで主力商品であるトレハロースについて深く書いてきましたが、実際に働いている人たちはどんな人達なのでしょうか?
また、どういった点に働きがいを感じることが多いのでしょうか。
お伺いしてきました。

1日の流れ・やりがいについて

「1日の業務の流れを教えていただけますか?また、働きがいについて教えてください。」

「当社は食品関連メーカーですが、業務内容から研究部門、製造部門、営業部門、管理部門に大きくわけることができます。仕事の1日のスケジュールに関しては職種それぞれで異なりますが、共通して言えることは、お客様の役に立ち、喜ばれる製品を届けたいという意志で日々の仕事をこなしています。お客様の食品開発のお手伝いを行えることが、我々にとってなによりの働きがいです。」

必要なスキル

「株式会社林原で働くにあたって、必要なスキルはございますか?」

「当社で働く上でのスキルは、誠実さとコミュニケーション能力です。組織で仕事を行っている以上、この二つは最も重要なスキルと考えています。個々に言いますと、研究部門や製造部門では探究心が旺盛であることと、困難にぶち当たっても決して諦めない強い心を持つことです。
営業部門や管理部門ではお客様への信頼と信用を勝ち取る振る舞いと知識です。食品素材の開発・営業では、およそ人が食べるものすべてにかかわる事になります。そのため食に対する広い知識が求められます。トレンドに敏感である事、高い発想力をあらゆる分野で発揮できる柔軟性、グローバルな視野も重要です。香粧品素材、医薬素材分野でも同じく素材メーカーであるがため、知識範囲は極めて広く要求されます。そういった意味で好奇心・探求心・情熱は必須といえるでしょう。」

大切にしている理念

「会社としてどのような考え方を大切にされていますか?」

「「誠実に正道を歩む」というNAGASEグループの理念の下、世界のお客さまに真に価値ある独自の製品を供給していくことを大切にしていて、岡山をベースにグローバルに事業を展開していきたいと考えています。
そのために、微生物・酵素の力を利用する独自の技術により、他社がやらない、他社にやれない独自製品の研究開発と販売に注力しています。
これからも当社は、さらなる技術革新を行い、そこから生まれる様々な素材が人々の暮らしに彩りを与え豊かさをもたらすことで、社会に貢献できること目指していきます。」

今後の事業展開

「ありがとうございます。今後の事業展望について教えていただけますか?」

「2012年、NAGASEグループの一員となり、情報収集や市場開拓、販売、物流など商社・長瀬産業の幅広いバックアップにより、製品を広く世界へ展開しています
食品分野の国内外販売組織を統合して、新規用途開発を進め、成長市場である海外向けの製品ラインアップを拡大しグローバルな事業展開を展望しています。また機能性素材の用途開発および機能検証を進め、市場で展開していきます。
生産では、岡山を技術開発と生産の拠点として強化しながら、将来の海外生産の可能性についても検討していきます。研究開発では、独自の素材の研究開発を基盤としなから、既存の自社素材を含めた応用・用途開発を進めていきます。
さらに今後、NAGASEグループ各社とのシナジーを発揮し、環境やエネルギーなど新たな分野へも踏み出したいと考えています。」

 

最後に

株式会社林原の担当者の方にお話をお伺いしつつ、書いてまいりましたが、いかがでしたでしょうか。トレハロースという糖質の機能の多さ、林原社の成り立ちとトップシェアを維持し続ける社員の方々のマインドの強さについて少しはお伝えできたのではないかと思います。

林原社はかつて会社更生法により、NAGASEグループの傘下に入りましたが、更生法適応後も成長を続け、独自のマーケットを創造し続けています。今はトレハロース(トレハ)という主力商品がございますが、今後かつて微生物からトレハロースの生成方法を発見した時の様に新しいトレハが生まれていくかもしれません。研究に心底没頭している研究者の方たちと一緒に開発を進めてみたい、トレハをもっといろんな方に知ってもらいたい、という方は一度公式ホームページをご覧になってはいかがでしょうか?

今回は以上です。

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